私は6歳から少林寺拳法をこの石狩花川道院で始めました。
道院では同じ年の人もいれば年下の人も、年上の人もいて本当の家族のような存在でした。
嬉しいことがあれば皆で喜んでくれたり、つらいことがあれば相談にのってくれたり、時には一緒に涙を流してくれるような場がこの石狩花川道院でした。
高校生の頃に憧れであり、父のような存在であった当時の道院長が他界し、改めて「この道場を守りたい」と思うようになりました。
その後本山にあった禅林学園(2018年に閉校)で2年間少林寺拳法の教えを深め、この石狩花川道院に戻ってきました。
拳士にとってもここが第2の家のような存在である道院を目指しています。
とにかく楽しい修練を心がけております。
道院以外でつらいことも悩んでいることもあると思います。
そういうときでも道院から帰るときには「今日も来てよかったな」と思えるような存在であってほしいと考えています。
また、少林寺拳法の修行は”苦行”ではなく”養行”です。
それぞれの体力に応じた無理のない修練メニューを行います。
少林寺拳法の修練はもちろんですが、毎年8月には地域の方々との交流もある夏祭りを行ったり、レクリエーションのある合宿を行ったり様々な行事があります。
過去には田植えを行って収穫をしたり、登山をしたり、茶道を体験したりと普段の生活ではできないことなどを行ったりしています。
少林寺拳法の道院で”少林寺拳法を学ぶ”のではなく、”少林寺拳法で学ぶ”を道院の理念とし、修練の中でも、行事の中でも思いやりや感謝の気持ちを学び、仲間を大切にできるような人を育てていける道院であり、道院が家族のような存在となることを目指して常に活動しております。
無理なく自分にあった形で修練できる環境だと思います。
仕事の環境などで週1回しか参座できない拳士や、年齢も様々な拳士がいますが、体力や修練の進み具合などにあった修練のメニューを行います。
また、とてもアットホームな道院です。
学校や職場であったことなど話をしたり、趣味の話題を話したり道院以外の話をする機会もたくさんあります。
石狩花川道院は笑顔が絶えない道院です。
学校や仕事などで、辛いことや悲しことがあっても、道院に行けば時には相談に乗ってくれたり、ただ楽しく会話をするだけで気持ちが晴れます。また、一緒に体を動かし汗をかくことで楽しい気持ちになります。
学校や仕事、また、家族以外で、年代も性別も違う人たちと関われるのはとてもありがたいことで、しかも、お互いが困っている時は助け合えるそんな大切な仲間に出会えて私は本当に幸せだと思います。
最後に、素晴らしい出会いをさせてくれた少林寺拳法とこの石狩花川道院にはとても感謝しています。
これからもこの気持ちと道院の仲間たちとの関係を大切にしていきたいと思います。