私はカッパブックス『秘伝少林寺拳法』を中学生の時に読んで少林寺拳法を知ったのですが、住んでいた小樽市では学ぶ機会がありませんでした。その後北海道大学に入学して、その数ヶ月前に設立されたばかりの少林寺拳法同好会に入会して少林寺拳法を学び始めました。
大学卒業後は小樽道院に転籍して修練を続け北大でも大学院生として修練していた時に、北大初代監督の木村勝行先生に促されて北大監督を引き継ぎ、以来、指導を続けてきました。
その後、結婚して江別市に転居したことを機に、自分が住んでいる環境で金剛禅の布教、少林寺拳法の普及に本格的に取り組む決意をして、道院開設に至りました。
護身練胆、精神修養、健康増進を少林寺拳法の三徳といいますが、所属拳士がその三徳の全体をまるごと身につけて自分の生きる力にしていけること、そこから生まれる自信が周囲の人々に愛情を込めて向き合う土台となること、そのような資質が修練と活動を通して開花していくように指導すること。
所属拳士が自分の生きている環境で自分の脚下を確かめながら自信を持って活動し、その活動の積み重ねがそのまま自分自身の願いを実現する力になり、その力が十分に育つのに最適な環境となる道院を目指している。
また、地方の小都市に生きる個性的で人間性豊かな拳士が、限られた時間のなかでも真剣に稽古をしながら、生き生きとした魂のふれあいを経験できることによって、迷いを超えて主体的に生きていける自分になる場として開かれている道院を目指している。
江別大麻道院では、少年部と中学生以上の一般部で活動していますが、現在は少年部が少なく、一般部が多いという構成です。
所属拳士の人数が少ないことから家族的で親密な雰囲気です。道院の専有道場が住宅街にあるのですが、道院長自宅の地下にあるので、大きな気合を遠慮せずに出せるという環境です。
本道院は、野坂道院長による技術力の高い指導内容を専有道場で学べる唯一の道院です。
道院長は、全国の指導者への指導も経験され、確かな技術を丁寧に指導いただけます。
専有道場は、とても静かな環境なので座禅をすると心が洗われる気がします。
道院長の温かい人柄と専有道場というアットホームな環境ですから、小学生から大人まで、和気あいあい修練を楽しんでいます。私は、娘と道院に通い、修練や大会を通じて家族の絆が強くなりました。娘も何事にもチャレンジする力がつきました。
ぜひ、一緒に修練しませんか、自分の成長を信じることができる人生を送りましょう。
(桑原俊樹 正拳士 五段 権中導師)