兄は高校生のときには、弓道をやっていましたが、その頃、カッパブックスの「秘伝少林寺拳法」を買っており、それを目にしていました。当時は、地元には少林寺拳法という言葉も聞くこともなく、高校のときは、空手を友人と習っていました。
1971年(昭和46年)に大学に入り、以前、目にしていた、あのカッパブックスの何かしら坊主臭い印象が頭をよぎり、少林寺拳法部の門を叩いたのが始まりでした。
1975年(昭和50年)に就職し、地元で少林寺拳法を継続したい気持ちがあり、そんな矢先に前道院長の西内先生から声がかかり、お手伝いをするようになり、1983年(昭和58年)6月に道院長交替となった次第です。
日頃から、肉体の鍛練のみならず、精神修養に力を注いでいます。とくに、武道に落ち入りがちな試合に勝つ、強くなるということを最終目標とするのではなく、真の自己確立と人間完成をめざして日々の修行に励んでいます。
門下生は少ないながらも、時には厳しく、時には優しく、集中した稽古の時間を過ごしたいと思っており、また、高齢化がどんどん進んでいる現在、生涯教育・生涯スポーツとしての少林寺拳法を目指しています。
子どもは育て、若さあふれるときは鍛えてハードに、年齢がいけば自身の体にあわせて養うことが必要です。
少林寺拳法は、体を養い、心をはぐくみ、勇気と慈悲心を育てる修練です。一人ひとりの個性を伸ばし、少林寺拳法が自分の人生を生きる上での支えになれるようにお手伝いします。
拳士は少ないながらも、基本に忠実であることをモットーに、優しく、ときには厳しく接しています。少ないからこそ、目が届く利点もあり、基本をしっかり身につけさせたいと思っています。
笑うときは大きな声で笑い、稽古に入れば真剣に向き合う姿勢を大事にしています。
〇 ぼくは、しょう林じけんぽうがいいとおもいます。なぜなら、じぶんをつよくするからです。これからもずっとがんばります。(7歳、男)
〇 ぼくは、少林寺けん法を始めて一年ほどですが、たまにつらい所もあるけれど、休けい中におしゃべりしたり、おたがい教えあったりして、楽しいです。(11歳、男)
〇 少人数のため、細部まで指導を受けられます。技も、体の使い方や体重のかけ方など、合理的な動きを学べます。(36歳、男)
〇 稽古は、その人の熟練度を見て、内容を変えて下さいます。(38歳、男)